台湾エビ釣り対決

kubogon

2013年09月03日 22:31

朝起きたら、少し腹が減っていたので、朝食を探しに街に出た。

ホテルのある西門街は原宿みたいなところで、あまり屋台はない。

朝に開いている店も少なく、やっと探しに当てたのは饅頭屋。

肉まんみたいなもの。中に高菜が入ったのもある。

三個買って帰ろうとすると、おばさんが何か汁みたいなものを指差し、買えみたいなことを言う。

饅頭につける汁みたいなものかと思い、お願いすると、お椀に入れてくれた。

もう持ち帰れない。店先で食べることに。

もうひとつおばさんが買えと言ったものはデザートみたいだったので、それも頼んだ。

食べてみて驚いた。

最初の汁はあずきの入ったぜんざい。それもぬるい。

もうひとつはキクラゲの大量に入った味のしないもの。

饅頭は美味かったが、この二つは要らんかった。



饅頭だけ食べて退散。

今日はお楽しみの九?に行く日。

ネットで調べたら、この西門駅から数駅先の駅でバスに乗るといいらしい。

やっと台湾のMRTという地下鉄も慣れてきた。

漢字表記なので、分かりやすい。

その駅で降りてバス停探していると、八人乗りくらいのクルマに、九?、40分と書いてある。

値段を聞くと200元。バスの倍だが、速いし、すぐ乗れるので、これにした。

日本人は誰もおらず、周りは白人と謎のアジア人。

ちゃんと時間通り着いたが、いきなりの土砂降り。

細い石畳道を降りていくと、左右にいろんなお店がある。

どれもこれも興味深いが、雨が酷くて、のんびりしていられない。

せんと千尋の舞台となった店でお茶セットを頼む。

300元。そこそこ高い。日本円で1000円。

のんびりお茶して、雨がやむのを待つも、激しくなるばかり。

仕方なく、外へ出てみた。

折からの強風に、傘が裏返ってしまい、ホネも折れてもうおしまい。

傘なしでは歩くことも困難なので、早々に下まで降りてタクシーを拾う。

びしょ濡れの衣服をホテルの乾燥機で乾かしてから、再度お出かけ。雨は小降りに。

今度はエビ釣り場だ。台湾の人たちも面白いと薦めてくれた。

ネットで調べたら、故宮博物館の近くらしい。

なんだ、昨日立ち寄れば良かった。

MRTで士林まで行き、そこからタクシー。

釣りに関しては気合いが入る。

とある日本人のブログには、一時間で五匹釣れればいい、と書いてあった。

こちとら素人じゃあるまいし、多摩川でテナガエビ釣ったこともあるし、そんなレベルじゃ満足できない。



いよいよ釣り開始。エサはなんと生のレバー。

それをカッターで小さく切り、針に付ける。

ウキの下に針が二本付いたシンプルな仕掛け。

二時間で500元なり。値段は相応だな。

まずプロとしては、タナを測ることから。

タナが合わないとサカナは釣れない。

借りた竿を水槽に尻から突っ込み、水深を測る。

そしてウキ下の調整。

レバーを細かく刻んで釣り開始。

左隣は台湾人の女性二人。太目でメガネ。

右はミニスカの女の子とその彼氏。やはり台湾人。

周りを見ていると、そんなにバコバコ釣れているわけではない。やはり一時間に五匹ペースなのか。

ウキをジッと見つめていると、微かなアタリ。

ここで慌ててしゃくっではいけない。ハサミで挟んでいるだけ。

アタリから心の中でゆっくり30ほど数えてから引く。

そんなに強く引かなくてもいい。

軽くこんと合わせると、ずんと重い手応え。

逃げようとするエビ。かなりのヒキの強さに驚く。

釣り上げると胴長20センチはある立派なテナガエビ。



これを網にいれるのだが、両手のハサミをもぎ取れ、も書いてあった。

もぎ取ろうとして、しっかり挟まれた。痛い。

でも両脇が女性なので、ガマンしてもぎ取る。

あっと言う間に三匹釣り上げる。

その間、両脇はゼロ。

不思議そうにガン見する左の女性たち。

右のカップルは釣れないので、場所移動。ああミニスカ。

しかし、面白い。台湾に来てこれが一番楽しいかも。

日本でやらないのかな。鯉釣りなんかより面白いのに。

結局、二時待たずして15匹も釣れたので、納竿。

これを水道で少し洗い、串刺して、塩振ってからグリルへ。

焦げ色がついたところで、取り出し、醤油付けて食べる。ついでにビールも。


ああ、美味い。これも台湾で食べたもので一番美味いかも。エビだけで腹ふくれる。

それからタクシー拾い、士林夜市へ。

マンゴーのカキ氷をかわいいお姉ちゃんに勧められ、頼んだらバカでかい。丼ニハイほどあるか。



半泣きで食べるも、三分の一残してギブアップ。

エビとビールとマンゴー。

部屋とワイシャツと私、みたいだ。

そしてホテルにもどり熟睡。

台湾、面白いぞ。

これで三日め終了。


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