2010年12月29日
楽しくてなにが悪い
日本海は連日の大荒れ。もはや釣りどころではない。
それに加えて冬期講習。久しぶりに働いている。
しかしどういうわけか、喉を痛めて声があまり出ない。
しゃべれない塾講師なんて、耳の聞こえない調律師みたいなもの。こりゃ困った。
今回は冬期のバイトで元教え子の東くんが手伝ってくれることになったので、それでどうにかしのいでいる。
若いイケメンの彼は生徒にも大人気で、日頃白髪のオッサンばかり見ている塾生は新鮮で楽しいのだろう。
東くんがよく言うセリフに「小5でこの塾に通わなかったら、今の僕はありませんね。」と言うのがある。
確かに塾に来たときには、かなりの重症で、本人曰く「時計の見方すら知らないバカ」だったらしい。
その彼が今は立派な大学生となり、自分の手伝いをしてくれる。こんな感慨深いことはない。
「先生に出会って確実に人生が変わりましたね。」あらあら、ナイスなご信者さんだこと。
でも背も高く、イケメンで、性格もいいのに彼女がいない。これはいかんな。
まだまだ俺の教育が必要なようだ。腿膝三年尻八年。かの吉行淳之介氏もそうのたもうておられる。
今回の講習には他塾から移ってきた子も何人か参加しているけど、この塾は楽しいと言ってくれる。
元来楽しく学べる環境をというコンセプトでやってきただけに、その言葉は嬉しい。
「楽しいだけでは塾ではない。成績あげてこそ塾。」という哲学の塾も多い。確かにそれは正論かもしれない。
でも、楽しいってことをみくびってはいけない。楽しくするって実のところ、成績上げるより難しいのだぞ。
学校の定期テストに出そうなプリントを山ほどやらせれば、見た目の成績はいくらでも上げられる。
でもそれでは肝心な人間力がつかない。やらされなくても、やるようにするために俺は塾をやっているのである。

写真は沖縄のタコス屋でほろ酔い加減の俺と日本の漢、上ちゃん。
それに加えて冬期講習。久しぶりに働いている。
しかしどういうわけか、喉を痛めて声があまり出ない。
しゃべれない塾講師なんて、耳の聞こえない調律師みたいなもの。こりゃ困った。
今回は冬期のバイトで元教え子の東くんが手伝ってくれることになったので、それでどうにかしのいでいる。
若いイケメンの彼は生徒にも大人気で、日頃白髪のオッサンばかり見ている塾生は新鮮で楽しいのだろう。
東くんがよく言うセリフに「小5でこの塾に通わなかったら、今の僕はありませんね。」と言うのがある。
確かに塾に来たときには、かなりの重症で、本人曰く「時計の見方すら知らないバカ」だったらしい。
その彼が今は立派な大学生となり、自分の手伝いをしてくれる。こんな感慨深いことはない。
「先生に出会って確実に人生が変わりましたね。」あらあら、ナイスなご信者さんだこと。
でも背も高く、イケメンで、性格もいいのに彼女がいない。これはいかんな。
まだまだ俺の教育が必要なようだ。腿膝三年尻八年。かの吉行淳之介氏もそうのたもうておられる。
今回の講習には他塾から移ってきた子も何人か参加しているけど、この塾は楽しいと言ってくれる。
元来楽しく学べる環境をというコンセプトでやってきただけに、その言葉は嬉しい。
「楽しいだけでは塾ではない。成績あげてこそ塾。」という哲学の塾も多い。確かにそれは正論かもしれない。
でも、楽しいってことをみくびってはいけない。楽しくするって実のところ、成績上げるより難しいのだぞ。
学校の定期テストに出そうなプリントを山ほどやらせれば、見た目の成績はいくらでも上げられる。
でもそれでは肝心な人間力がつかない。やらされなくても、やるようにするために俺は塾をやっているのである。
写真は沖縄のタコス屋でほろ酔い加減の俺と日本の漢、上ちゃん。
2010年12月13日
上品な釣り
今年の秋は波が高く、殆どカヤック出せる日がないまま冬に突入してしまった。太るはずだ。
昨年、カヤックの上からフクラギやらサワラやら釣って楽しんでいたのが嘘のようだ。
37まで東京にいたときは、海が遠くて汚くてあまり釣りをする気が起こらなかった。
せいぜいハゼ釣りぐらい。
ハゼはテンプラのいいネタになるので、大田区のかみさんの実家のご近所さんと一緒に平和島辺りへハゼ釣りに行ったものだ。
とある風の強い日、その事件は起こった。
延べ竿にウキをつけたシンプルなエサ釣りをしていたときのことだった。
ご近所のO君のお母さんが、エサを遠くへ落とそうと竿をひゅんと一振りしたところ、風にあおられた針が戻ってきてしまった。
「イタタタ。」とそのお母さんの悲鳴。よく見ると、オデコのシワに針が見事に引っかかっているではないか。
針にはご存知のようにカエシが付いているので、なかなか取れない。
とりあえず、釣り暦の長い俺が四苦八苦して外すのに成功。
そのときのお母様のひとこと。
「くぼた君、軽蔑しないでね。」
ああ、なんというお上品さ。さすが清泉女子大をお出になられただけのことはある。
自分のオデコの傷よりも体面を重んじられるとは。
やはり釣りというものは人柄が表れるものでございますな。

昨年、カヤックの上からフクラギやらサワラやら釣って楽しんでいたのが嘘のようだ。
37まで東京にいたときは、海が遠くて汚くてあまり釣りをする気が起こらなかった。
せいぜいハゼ釣りぐらい。
ハゼはテンプラのいいネタになるので、大田区のかみさんの実家のご近所さんと一緒に平和島辺りへハゼ釣りに行ったものだ。
とある風の強い日、その事件は起こった。
延べ竿にウキをつけたシンプルなエサ釣りをしていたときのことだった。
ご近所のO君のお母さんが、エサを遠くへ落とそうと竿をひゅんと一振りしたところ、風にあおられた針が戻ってきてしまった。
「イタタタ。」とそのお母さんの悲鳴。よく見ると、オデコのシワに針が見事に引っかかっているではないか。
針にはご存知のようにカエシが付いているので、なかなか取れない。
とりあえず、釣り暦の長い俺が四苦八苦して外すのに成功。
そのときのお母様のひとこと。
「くぼた君、軽蔑しないでね。」
ああ、なんというお上品さ。さすが清泉女子大をお出になられただけのことはある。
自分のオデコの傷よりも体面を重んじられるとは。
やはり釣りというものは人柄が表れるものでございますな。

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