2011年08月20日
夏の読書
本は心の栄養であり、ひとつの旅である。
人生を何倍も楽しもうと思ったら、読書と釣りは外せない。
本の記憶も実際の記憶も同じ形で心に残る。多くの人生を楽しめるのも読書の利点である。
俺の読書暦は小学校1年の時から始まる。
小児リュウマチで入院したときに読んだジュール・ベルヌの「空飛ぶ戦艦」。
読んだあとにひどく興奮し、ベッドの上で異国の夢を見ていた。それからかれこれ千冊以上の本は読んできただろうか。今も本好きは変わらない。
そのせいか人の家に行くと書棚をついつい見てしまう。
若い頃、女の子の部屋に入って赤川次郎とか並んでいるとがっくりしたものだ。
女の子の部屋に似合う本と言えば「ライ麦畑でつかまえて」とかかなあ。
ベストセラーばかりというのも味気ない。川端康成なら「雪国」ではなく「掌の小説」とかがいい。
チャンドラーとか置いてあったら、感動もの。
ところで夏の読書。旅行はお金がかかるが、本は安上がりに旅ができる。
夏の終わりにお薦めの紀行文をいくつか。
まずはカヌーイスト野田知佑の「ユーコン漂流」。これは名著である。
アラスカから北極海に注ぐユーコン川をゆったりとカヌーで下る話である。
ああ、こんな旅をしてみたい。こんな時間を過ごしてみたいと心底思える本だ。
熱い夏にはぴったり。
そして開高健の「オーパ!」
世界を釣り歩いた写真付きの紀行文。
釣り好きでこの本読んでない人は今すぐ買ってきなさいっ、というほどの名著。
酒と釣りをこよなく愛した今は亡き開高氏の美文に酔いしれながら、世界を旅できる。
彼に影響されてモンゴルでイトウを釣ろうと釣り具持ってでかけたが、ボウズに終わった記憶も今は懐かしい。
どちらもブックオフあたりに置いてある確率高いので、この夏いかが。
PS 最近少女時代の盗作が問題になっているらしい。
このイスラエルの歌手の曲、全くGINIEと同じ。果たしてどっちが本家なのか。
人生を何倍も楽しもうと思ったら、読書と釣りは外せない。
本の記憶も実際の記憶も同じ形で心に残る。多くの人生を楽しめるのも読書の利点である。
俺の読書暦は小学校1年の時から始まる。
小児リュウマチで入院したときに読んだジュール・ベルヌの「空飛ぶ戦艦」。
読んだあとにひどく興奮し、ベッドの上で異国の夢を見ていた。それからかれこれ千冊以上の本は読んできただろうか。今も本好きは変わらない。
そのせいか人の家に行くと書棚をついつい見てしまう。
若い頃、女の子の部屋に入って赤川次郎とか並んでいるとがっくりしたものだ。
女の子の部屋に似合う本と言えば「ライ麦畑でつかまえて」とかかなあ。
ベストセラーばかりというのも味気ない。川端康成なら「雪国」ではなく「掌の小説」とかがいい。
チャンドラーとか置いてあったら、感動もの。
ところで夏の読書。旅行はお金がかかるが、本は安上がりに旅ができる。
夏の終わりにお薦めの紀行文をいくつか。
まずはカヌーイスト野田知佑の「ユーコン漂流」。これは名著である。
アラスカから北極海に注ぐユーコン川をゆったりとカヌーで下る話である。
ああ、こんな旅をしてみたい。こんな時間を過ごしてみたいと心底思える本だ。
熱い夏にはぴったり。
そして開高健の「オーパ!」
世界を釣り歩いた写真付きの紀行文。
釣り好きでこの本読んでない人は今すぐ買ってきなさいっ、というほどの名著。
酒と釣りをこよなく愛した今は亡き開高氏の美文に酔いしれながら、世界を旅できる。
彼に影響されてモンゴルでイトウを釣ろうと釣り具持ってでかけたが、ボウズに終わった記憶も今は懐かしい。
どちらもブックオフあたりに置いてある確率高いので、この夏いかが。
PS 最近少女時代の盗作が問題になっているらしい。
このイスラエルの歌手の曲、全くGINIEと同じ。果たしてどっちが本家なのか。
2011年01月17日
雪の降りたるあした
小学生の頃、冬の登校が楽しみだった。
夜に降った雪が校門から玄関まで埋め尽くしており、そこに新たな足跡をつけて学校に入る。
そのためには毎朝一番に学校へ行かねばならない。
朝6時に起きて、7時前には学校にいた。
図書委員だったので、図書室のストーブに火をいれ、その傍らで他の生徒が登校してくるまでの時間読書を楽しむ。
これが毎朝の至福のひとときであった。
きっと基本的に人間嫌いなのだろう。多くの生徒に満ち溢れた校内には愛着はなかった。
誰もいない冷え切った図書室。そこでかじかんだ手でページめくる孤独な作業。
本の中には宇宙や未来や見知らぬ国がつまっていた。
図書館の本の大半は読みつくしてしまったように思う。本当に楽しい日々だった。
今日は山代の古総湯につかりながら文庫本読んできた。
老眼がきつくなってきたので、湯気の中、なかなか文字が読み取れない。
年取って一番寂しいのはこの老眼っていう厄介なしろもの。本好きには辛い試練だ。
風呂で読むロバート・マキャモンの「少年時代」はこれまた格別。
アメリカの片田舎の話を日本的な温泉で味わう。このギャップがたまらなくいい。
この間、うちの本棚を整理してたら、あんまりの本の量に娘が驚いていた。
みんな読書好きなので、本が貯まる一方である。
親子で同じ本を読むっていう家族関係もなかなかつながりが深くなっていいもんだ。
そろそろ「初秋」でも読ませるかな。

夜に降った雪が校門から玄関まで埋め尽くしており、そこに新たな足跡をつけて学校に入る。
そのためには毎朝一番に学校へ行かねばならない。
朝6時に起きて、7時前には学校にいた。
図書委員だったので、図書室のストーブに火をいれ、その傍らで他の生徒が登校してくるまでの時間読書を楽しむ。
これが毎朝の至福のひとときであった。
きっと基本的に人間嫌いなのだろう。多くの生徒に満ち溢れた校内には愛着はなかった。
誰もいない冷え切った図書室。そこでかじかんだ手でページめくる孤独な作業。
本の中には宇宙や未来や見知らぬ国がつまっていた。
図書館の本の大半は読みつくしてしまったように思う。本当に楽しい日々だった。
今日は山代の古総湯につかりながら文庫本読んできた。
老眼がきつくなってきたので、湯気の中、なかなか文字が読み取れない。
年取って一番寂しいのはこの老眼っていう厄介なしろもの。本好きには辛い試練だ。
風呂で読むロバート・マキャモンの「少年時代」はこれまた格別。
アメリカの片田舎の話を日本的な温泉で味わう。このギャップがたまらなくいい。
この間、うちの本棚を整理してたら、あんまりの本の量に娘が驚いていた。
みんな読書好きなので、本が貯まる一方である。
親子で同じ本を読むっていう家族関係もなかなかつながりが深くなっていいもんだ。
そろそろ「初秋」でも読ませるかな。

タグ :読書
2010年01月07日
風呂で読む物語
最近、落ち着いて本を読む時間がとれない。
細切れの時間が多いので、ついついゲームなんぞしてしまう。
現在はまっているのは「アンチャーテッド2」。グラフィックが凄すぎる。
ヘタな映画の数倍面白い展開。始めたらやめられなくなる。
ちなみに動画です。
オンラインのマルチプレイでは、海外の人たちとチームを組んで村人を助けたりも出来、長く遊べるゲームでござる。
本を読む時間は専ら風呂の中。
映画化された「君に読む物語」をブックオフで買ってきて読んでいたら、切なくなってしまった。気づいたら1時間もつかっていた。
いつかは来る妻との別れの日。
できたら先に逝きたいものだ。
本の中で、二人がカヌーでデートするシーンがあった。
朝靄のかかる湖に漕ぎ出すなんて憧れてしまう。
少しお金持ちになったら、どこかきれいな湖か、入り江の近くにログハウスでも建てたいものだ。
そして夏の間は家族でそこでのんびり暮らそう。
好きな本をみんなで持ち寄って、デッキに腰掛けて読書したり昼寝したり。
星のきれいな夜には、カヤックでーに乗り、湖の真ん中で天体観測。
温かいコーヒーか、少し強いお酒なんぞ持ち込んでね。
ああ、早くそうなりたいものだ。
細切れの時間が多いので、ついついゲームなんぞしてしまう。
現在はまっているのは「アンチャーテッド2」。グラフィックが凄すぎる。
ヘタな映画の数倍面白い展開。始めたらやめられなくなる。
ちなみに動画です。
オンラインのマルチプレイでは、海外の人たちとチームを組んで村人を助けたりも出来、長く遊べるゲームでござる。
本を読む時間は専ら風呂の中。
映画化された「君に読む物語」をブックオフで買ってきて読んでいたら、切なくなってしまった。気づいたら1時間もつかっていた。
いつかは来る妻との別れの日。
できたら先に逝きたいものだ。
本の中で、二人がカヌーでデートするシーンがあった。
朝靄のかかる湖に漕ぎ出すなんて憧れてしまう。
少しお金持ちになったら、どこかきれいな湖か、入り江の近くにログハウスでも建てたいものだ。
そして夏の間は家族でそこでのんびり暮らそう。
好きな本をみんなで持ち寄って、デッキに腰掛けて読書したり昼寝したり。
星のきれいな夜には、カヤックでーに乗り、湖の真ん中で天体観測。
温かいコーヒーか、少し強いお酒なんぞ持ち込んでね。
ああ、早くそうなりたいものだ。

2009年12月27日
ケンカ必勝法
スポニチ見てたら、面白い広告が出ていた。
スポーツ出版関連で、「絶対に勝てるケンカの手順」。
著者はあの真樹日佐夫。梶原一騎の実弟で、マンガ「ワル」の原作者でもある。
もう古い話なので知らない人も多いだろうが、アントニオ猪木を拉致するという大事件を起こした男だ。
極真の大山倍達とは義兄弟の間柄。
こんな人の書いた本だから、かなら真実味はありそう。でも買うわけないけどね。
それにしてもいまどきケンカするやつあまり見かけない。
番長なんて言葉も死語になってしまった。定価2415円もするこの本、一体だれが買うのだろうか。
スポーツ出版関連で、「絶対に勝てるケンカの手順」。
著者はあの真樹日佐夫。梶原一騎の実弟で、マンガ「ワル」の原作者でもある。
もう古い話なので知らない人も多いだろうが、アントニオ猪木を拉致するという大事件を起こした男だ。
極真の大山倍達とは義兄弟の間柄。
こんな人の書いた本だから、かなら真実味はありそう。でも買うわけないけどね。
それにしてもいまどきケンカするやつあまり見かけない。
番長なんて言葉も死語になってしまった。定価2415円もするこの本、一体だれが買うのだろうか。
