2011年06月29日
カヤッカーの天国と地獄
今朝、6時半頃に目覚めたので海を見に行った。
橋立の海は思いのほか凪いでいた。よし、釣りに行こう。
朝飯もとらずにカヤックをデミオに乗っけて福井の浜地海水浴場へ。
海開き間近で、もう海の家も建っていた。

風もなく、本当にカヤック日和だ。そそくさと準備して出艇。
少し沖にゴムボートで釣りしている人発見。「何連れますか。」と聞いてみる。
「カサゴです。」と明確な答え。
なんだ、カサゴか。俺も山ほど釣ったよ、この間、と上目線の気持ちになる。
これが災いしてか、カサゴすら釣れない。風がないのに潮流は速く、沖に流されていく。
「すいません、謙虚に釣ります。」と海の神に詫びて仕切りなおし。
その後入れ食い状態でカサゴ釣れまくり。そこそこ型もいい。
本当はマダイやホウボウ釣りたかったけど、気持ちいいからいいや。
両足をぶらりと海につけて、のんびり漂う。潮も止まり、まったりとした時が流れる。
少し離れたところでトビウオが跳ねた。これもカヤッカーならではの景色。
あんまり日焼けして赤くなってきたので、12時頃に帰港。
ところが砂浜から30m辺りのテトラのところで水鳥が騒いでいる。
どうやらボイルしている模様。下に大型回遊魚がいるようだ。
ひとつテンヤから慌ててメタルジグに換えて、祈るように投げ込む。
数回投げてやっとアタリが。よし、気合入れてフッキング。しかしリーリングが軽い。
あげてみるとまたカサゴ。もうカサゴしか釣れません。
帰りに塩屋の銀のめしでおにぎり三個食べた。運動後のおにぎりは最高。

帰宅後、かなりの日焼けで手足がひりひり痛い。今夜は風呂に入れそうにない。何事もほどほどが肝心。
橋立の海は思いのほか凪いでいた。よし、釣りに行こう。
朝飯もとらずにカヤックをデミオに乗っけて福井の浜地海水浴場へ。
海開き間近で、もう海の家も建っていた。
風もなく、本当にカヤック日和だ。そそくさと準備して出艇。
少し沖にゴムボートで釣りしている人発見。「何連れますか。」と聞いてみる。
「カサゴです。」と明確な答え。
なんだ、カサゴか。俺も山ほど釣ったよ、この間、と上目線の気持ちになる。
これが災いしてか、カサゴすら釣れない。風がないのに潮流は速く、沖に流されていく。
「すいません、謙虚に釣ります。」と海の神に詫びて仕切りなおし。
その後入れ食い状態でカサゴ釣れまくり。そこそこ型もいい。
本当はマダイやホウボウ釣りたかったけど、気持ちいいからいいや。
両足をぶらりと海につけて、のんびり漂う。潮も止まり、まったりとした時が流れる。
少し離れたところでトビウオが跳ねた。これもカヤッカーならではの景色。
あんまり日焼けして赤くなってきたので、12時頃に帰港。
ところが砂浜から30m辺りのテトラのところで水鳥が騒いでいる。
どうやらボイルしている模様。下に大型回遊魚がいるようだ。
ひとつテンヤから慌ててメタルジグに換えて、祈るように投げ込む。
数回投げてやっとアタリが。よし、気合入れてフッキング。しかしリーリングが軽い。
あげてみるとまたカサゴ。もうカサゴしか釣れません。
帰りに塩屋の銀のめしでおにぎり三個食べた。運動後のおにぎりは最高。
帰宅後、かなりの日焼けで手足がひりひり痛い。今夜は風呂に入れそうにない。何事もほどほどが肝心。
2011年06月19日
父の日のカヤッキング
今日は久々に日本の生んだ漢、上ちゃんとカヤックフィッシング。
6時過ぎに浜地海水浴場へ。

風はあまりないが、波とうねりが少々。せっかく来たので出艇することに。
とりあえずマダイ狙いの一つテンヤでの釣り。
水深30メートル以上の沖に出るのは怖く、そこそこのところで釣り開始。
仕掛けを落すやいなやクイクイとヒキ。このヒキはいつものあの方。そうカサゴちゃん。
殆ど入れ食いでどんどん釣れる。型もそんなに悪くない。20センチオーバー。
瞬く間に艇の魚入れは満杯に。

二時間ほど釣って波が高くなってきたので寄港。
岸の近くのテトラ際で釣りしている別のカヤックを発見。
珍しいことだ、俺たち以外のカヤッカーと出会えるなんて。
後で話を聞いてみると、今年カヤックを始めたばかりのおじさん。
軽トラに手作りのフレーム組んでカヤック乗せていた。すごいやる気。

カサゴは夜に刺身とみそ汁で美味しくいただいた。今夜はトビウオの塩焼きもまじえて魚づくし。
夕食後に娘たちがなんか持ってきた。
「おとう、父の日だから、二人からプレゼントー。」
さすが女の子、こういうことさせると上手い。

プレゼントも前にブログでリクエストしたジャズのCDをくれた。
ゆっくり味わって聞こう。
6時過ぎに浜地海水浴場へ。

風はあまりないが、波とうねりが少々。せっかく来たので出艇することに。
とりあえずマダイ狙いの一つテンヤでの釣り。
水深30メートル以上の沖に出るのは怖く、そこそこのところで釣り開始。
仕掛けを落すやいなやクイクイとヒキ。このヒキはいつものあの方。そうカサゴちゃん。
殆ど入れ食いでどんどん釣れる。型もそんなに悪くない。20センチオーバー。
瞬く間に艇の魚入れは満杯に。

二時間ほど釣って波が高くなってきたので寄港。
岸の近くのテトラ際で釣りしている別のカヤックを発見。
珍しいことだ、俺たち以外のカヤッカーと出会えるなんて。
後で話を聞いてみると、今年カヤックを始めたばかりのおじさん。
軽トラに手作りのフレーム組んでカヤック乗せていた。すごいやる気。

カサゴは夜に刺身とみそ汁で美味しくいただいた。今夜はトビウオの塩焼きもまじえて魚づくし。
夕食後に娘たちがなんか持ってきた。
「おとう、父の日だから、二人からプレゼントー。」
さすが女の子、こういうことさせると上手い。

プレゼントも前にブログでリクエストしたジャズのCDをくれた。
ゆっくり味わって聞こう。
Posted by kubogon at
22:24
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2011年06月16日
ついにカヤックフィッシング復活。
昨日久しぶりにカヤック積んで海へ行った。
以前巨大なマダイを釣った福井県浜地海水浴場。
とりあえず少しさびたテンヤの仕掛けを持って、エビはジャスコで買った「タイ産バナメイエビ」。
頭付いてないけど、エビには違いないので何か釣れるだろう。
現地に着いて気がついた。積んであったと思ったカヤック用のパンツがないっ。
仕方なく普段着の迷彩ズボンのまま乗艇。
波もあまりなく、殆ど濡れることなく沖へ出られた。ラッキー。
早速エビつけて底を探ると小気味よいヒキ。慎重にあわせて釣り上げるとまあまあのカサゴ。
前回のメバルよりはサイズも大きい。これは味噌汁だな。

そのあとも立て続けにカサゴが釣れる釣れる。10匹ほど釣って、仕掛けが根がかりして終了。
やっぱカヤックは楽しいわ。
海の上に浮かんでいると、心がほんわか広がっていく。
近くの崖の上の森では、ウグイスが鳴いている。
お目当てのタイは釣れなかったけど、かなりマンゾクして納竿。
しかし、海をなめてはいけないね。
迷彩パンツ濡らしたくないと思い、勢いつけて砂浜に上陸。
いつもなら早めに海に下りてカヤック引き上げるのに、足濡らしたくないのでタイミングが遅れてしまった。
ほんの小さな横波をくらい、波打ち際で沈。
頭からずぶ濡れ。パンツびしょびしょ。素人かよっ。
アイフォン、防水パックに入れておいてよかったあ。
釣れたカサゴは自らさばいて夜のオカズに。かみさんに煮付けにしてもらい、美味しくいただきました。
まだまだ五十肩が痛く、カヤックの乗せおろしは辛いけど、どうにか単独釣行できることが判明。
一匹はマダイ釣りたいものですな。
以前巨大なマダイを釣った福井県浜地海水浴場。
とりあえず少しさびたテンヤの仕掛けを持って、エビはジャスコで買った「タイ産バナメイエビ」。
頭付いてないけど、エビには違いないので何か釣れるだろう。
現地に着いて気がついた。積んであったと思ったカヤック用のパンツがないっ。
仕方なく普段着の迷彩ズボンのまま乗艇。
波もあまりなく、殆ど濡れることなく沖へ出られた。ラッキー。
早速エビつけて底を探ると小気味よいヒキ。慎重にあわせて釣り上げるとまあまあのカサゴ。
前回のメバルよりはサイズも大きい。これは味噌汁だな。
そのあとも立て続けにカサゴが釣れる釣れる。10匹ほど釣って、仕掛けが根がかりして終了。
やっぱカヤックは楽しいわ。
海の上に浮かんでいると、心がほんわか広がっていく。
近くの崖の上の森では、ウグイスが鳴いている。
お目当てのタイは釣れなかったけど、かなりマンゾクして納竿。
しかし、海をなめてはいけないね。
迷彩パンツ濡らしたくないと思い、勢いつけて砂浜に上陸。
いつもなら早めに海に下りてカヤック引き上げるのに、足濡らしたくないのでタイミングが遅れてしまった。
ほんの小さな横波をくらい、波打ち際で沈。
頭からずぶ濡れ。パンツびしょびしょ。素人かよっ。
アイフォン、防水パックに入れておいてよかったあ。
釣れたカサゴは自らさばいて夜のオカズに。かみさんに煮付けにしてもらい、美味しくいただきました。
まだまだ五十肩が痛く、カヤックの乗せおろしは辛いけど、どうにか単独釣行できることが判明。
一匹はマダイ釣りたいものですな。
2011年06月13日
久しぶりの釣り
日曜の午後、ずっと龍が如く5でゾンビ殺していたら気が滅入ってきたので、久しぶりに釣りに行くことにした。
長女のいつきも「メバル釣れるなら行く。」と言って同行することに。
釣り場はいつもの橋立漁港。
天気はあいにくの曇り空。少し雨も降ってきた。
肩慣らしの釣りなので、ジグヘッド1.3gにガルプ付けてヘチを探っていった。
「アタリすらこないっ。」とふくれるいつき。
今日はダメかなあ、と思いかけてたそのとき、俺のロッドがグィーンと引き込まれた。
と言ってもかなり小さなヒキ。
上げてみると初メバル。わーい。

悔しがる娘。
でもさすが小さな頃から鍛えられた腕前。5分後には待望の初メバルをゲット。

その後、30分ほどやって、小さいアイナメ二匹追加して終了。
なんか久しぶりに釣りしたって感じ。
リハビリも終わったので、そろそろマダイ釣りにカヤックで出てみますかね。

今回の映像は少女時代のソヒョンだけ見るやーつ。かわいすぎて困る。
長女のいつきも「メバル釣れるなら行く。」と言って同行することに。
釣り場はいつもの橋立漁港。
天気はあいにくの曇り空。少し雨も降ってきた。
肩慣らしの釣りなので、ジグヘッド1.3gにガルプ付けてヘチを探っていった。
「アタリすらこないっ。」とふくれるいつき。
今日はダメかなあ、と思いかけてたそのとき、俺のロッドがグィーンと引き込まれた。
と言ってもかなり小さなヒキ。
上げてみると初メバル。わーい。
悔しがる娘。
でもさすが小さな頃から鍛えられた腕前。5分後には待望の初メバルをゲット。
その後、30分ほどやって、小さいアイナメ二匹追加して終了。
なんか久しぶりに釣りしたって感じ。
リハビリも終わったので、そろそろマダイ釣りにカヤックで出てみますかね。
今回の映像は少女時代のソヒョンだけ見るやーつ。かわいすぎて困る。
2011年06月06日
都会に忘れてきたもの。
五月末に上京したときの二日目。
教え子笹木くんの結婚式に参列した。
出会った当初は小4で、本当に生意気で口ばかり達者なやつだったが、今は有言実行タイプの恩に厚い男となった。
かれこれ20年、一人の男の成長を見守ってきたわけだ。
彼は自分が思っているよりずっとずっと逞しい男になっていた。
式は友人たちの愛に包まれた感慨深いものであった。
僭越ながらスピーチさせていただいたが、少しウケていたのでまあ良かろう。
当時の教え子たちも数人きていたので、記念写真をパチリ。

二次会は若者たちの集まりなので遠慮して、夜は昔の部下たちと飲んだ。
二日ほど前に急に思い立って声かけした割には10人ほど集まってくれ、とても懐かしく嬉しかった。
自分が上司としていかにいい加減だっだか、そしてみんなに愛されていたかを深く思い知ることとなった。
「夏期講習中にビルの屋上で日焼けしてましたよね。オイルまで塗って。」
「タイムカードを誰よりも早く押して帰ってましたよね。」
「あちこちでケンカ売って、みんなヒヤヒヤもんでしたよ。」
などなど。
俺はバカみたいに子供っぼく、反体制がカッコイイと思っていたので、いつも社長や本部長に逆らっていた。
ある時、それが原因で降格されることとなったらしい。(よく覚えていないのだが・・)
新しく来た上司に俺の部下たちは一言も口をきかず、彼はいたたまれなくてその部署を去ることとなる。
結局、俺が復帰することとなったのだが、そんなに一枚岩となって俺を呼び戻してくれたみんなに心から感謝している。
俺が当時作りたかったのは「梁山泊」。
一芸に秀でた連中を集め、他にはない塾にしたかったのだ。もちろん大手塾のマニュアルなんぞ糞くらえで。
あの頃はいろんなものと戦っていた。
そしてそれを引き継いで、いまだに戦い続けているものたちがいる。
このことが俺の心を熱くした。
まだ老いてはいないし、もっと激しく戦える。
田舎暮らしで半分温泉ボケしかかった心のいいカンフル剤になったようだ。
俺という人間に関わった人たちがみんな幸せになれますように。
そのためには俺はもっともっと俺らしく強く逞しく新鮮でいなければならないのだ。
何も恐れずどこかへ向けて足を出そう。
東京に忘れてきたものを手に入れることの出来た有意義な上京だった。
今回の一曲はめちゃめちゃ夏らしいこの曲。
シュガー・レイの「Every Morning」
教え子笹木くんの結婚式に参列した。
出会った当初は小4で、本当に生意気で口ばかり達者なやつだったが、今は有言実行タイプの恩に厚い男となった。
かれこれ20年、一人の男の成長を見守ってきたわけだ。
彼は自分が思っているよりずっとずっと逞しい男になっていた。
式は友人たちの愛に包まれた感慨深いものであった。
僭越ながらスピーチさせていただいたが、少しウケていたのでまあ良かろう。
当時の教え子たちも数人きていたので、記念写真をパチリ。
二次会は若者たちの集まりなので遠慮して、夜は昔の部下たちと飲んだ。
二日ほど前に急に思い立って声かけした割には10人ほど集まってくれ、とても懐かしく嬉しかった。
自分が上司としていかにいい加減だっだか、そしてみんなに愛されていたかを深く思い知ることとなった。
「夏期講習中にビルの屋上で日焼けしてましたよね。オイルまで塗って。」
「タイムカードを誰よりも早く押して帰ってましたよね。」
「あちこちでケンカ売って、みんなヒヤヒヤもんでしたよ。」
などなど。
俺はバカみたいに子供っぼく、反体制がカッコイイと思っていたので、いつも社長や本部長に逆らっていた。
ある時、それが原因で降格されることとなったらしい。(よく覚えていないのだが・・)
新しく来た上司に俺の部下たちは一言も口をきかず、彼はいたたまれなくてその部署を去ることとなる。
結局、俺が復帰することとなったのだが、そんなに一枚岩となって俺を呼び戻してくれたみんなに心から感謝している。
俺が当時作りたかったのは「梁山泊」。
一芸に秀でた連中を集め、他にはない塾にしたかったのだ。もちろん大手塾のマニュアルなんぞ糞くらえで。
あの頃はいろんなものと戦っていた。
そしてそれを引き継いで、いまだに戦い続けているものたちがいる。
このことが俺の心を熱くした。
まだ老いてはいないし、もっと激しく戦える。
田舎暮らしで半分温泉ボケしかかった心のいいカンフル剤になったようだ。
俺という人間に関わった人たちがみんな幸せになれますように。
そのためには俺はもっともっと俺らしく強く逞しく新鮮でいなければならないのだ。
何も恐れずどこかへ向けて足を出そう。
東京に忘れてきたものを手に入れることの出来た有意義な上京だった。
今回の一曲はめちゃめちゃ夏らしいこの曲。
シュガー・レイの「Every Morning」
2011年06月02日
我がよき友よ
教え子の結婚式に呼ばれて久しぶりに上京した。
東京は浪人時代から37まで20年近く暮した街だが、見知らぬ街よりよそよそしい感じがする。
昔の男に冷たい女のような街だ。
まずは昔の教え子とランチデート。
10才の頃に教えていた少女がもう30過ぎたと言う。
「人生の節目節目に先生とお会いできていると思います。」
そう言えば前回会ったのは成人の頃。もう10年も前のことだ。
そのときは彼女の名前を入れたルージュをプレゼントしたらしい。すっかり忘れていた。
「今でも大切な場所にはそれをつけて臨むことにしているんです。」と彼女。
こんな男のささやかなプレゼントでも人の役に立つことがあると思うと嬉しい。
彼女は大学卒業後、塾講師になり、いろいろ苦労したとのこと。
「もっと大きくなってから、先生の授業受けたかったですね。」
人を育てるって本当にやりがいのある仕事だとつくづく思う。

その夜は大学時代の旧友と飲み会。
俺の結婚式以来23年ぶりの再会だ。
新宿アルタで待ち合わせてNSビルへ。久しぶり過ぎて迷子になった。田舎者はこれだから困る。
何年会ってなくても、どんなに離れていても友達は友達。
深いつながりと自分の青春時代を再確認できた楽しい飲み会だった。
大学時代って自分にとっての黄金時代だったのかもしれない。

みんな白髪も増え、体重や皺も増えたが、基本は何も変わっていない。
話すときのくせや声のトーンも相変わらず。
ずっと飲んでいたい居心地のいい仲間だ。
雨の新宿で別れて、それそれの家路についた。
今回はノラ・ジョーンズでしめくくり。
東京は浪人時代から37まで20年近く暮した街だが、見知らぬ街よりよそよそしい感じがする。
昔の男に冷たい女のような街だ。
まずは昔の教え子とランチデート。
10才の頃に教えていた少女がもう30過ぎたと言う。
「人生の節目節目に先生とお会いできていると思います。」
そう言えば前回会ったのは成人の頃。もう10年も前のことだ。
そのときは彼女の名前を入れたルージュをプレゼントしたらしい。すっかり忘れていた。
「今でも大切な場所にはそれをつけて臨むことにしているんです。」と彼女。
こんな男のささやかなプレゼントでも人の役に立つことがあると思うと嬉しい。
彼女は大学卒業後、塾講師になり、いろいろ苦労したとのこと。
「もっと大きくなってから、先生の授業受けたかったですね。」
人を育てるって本当にやりがいのある仕事だとつくづく思う。
その夜は大学時代の旧友と飲み会。
俺の結婚式以来23年ぶりの再会だ。
新宿アルタで待ち合わせてNSビルへ。久しぶり過ぎて迷子になった。田舎者はこれだから困る。
何年会ってなくても、どんなに離れていても友達は友達。
深いつながりと自分の青春時代を再確認できた楽しい飲み会だった。
大学時代って自分にとっての黄金時代だったのかもしれない。

みんな白髪も増え、体重や皺も増えたが、基本は何も変わっていない。
話すときのくせや声のトーンも相変わらず。
ずっと飲んでいたい居心地のいい仲間だ。
雨の新宿で別れて、それそれの家路についた。
今回はノラ・ジョーンズでしめくくり。